年月日:2011年10月13日
時間:13時~17時
天気:曇り
計測方法:設置してから最初の1分10秒はカウントせず、次の5分間の数値を1分ごとに測定した。
計測高さ:地上5㎝ 単位:μsv/h
最大値:0.479μsv/h No.1枯れ山水集水桝ふたの上
【計測地背景】
低層住宅地域の公園。傾斜面にあり、公園の中心に枯山水がある。以前は水が流れ池があったようだが、漏水で枯れてしまった。9月の台風で雨水がたまり、再び池が現れたが、栓が抜けているため水が掃け再び枯れ池となっていた。
普段は枯れた池の中で子供たちがボールなどで遊んでいる。
公園管理者は八王子市で、業者が清掃を請け負っている。
【まとめ】
今回八王子市に放射線測定の依頼に至った通報者は、9月中旬に、ふと公園の排水溝が目に留まり、持参のDOSERAE2でそれぞれ別な日に4度測ったところ最高値0.38μSv/hが出たため、9月30日に採取した堆積泥を検査機関㈱マシス(MASIS)青森県弘前市に分析に出していた。以下は検査結果内容。
高濃度汚染は広範囲には至らず、堆積泥を除去し周辺を除染したことでほぼ平均値に下がった。除染前後で数値を比較した。検査機器パーキンエルマー社ガンマカウンター2480WIZARD2
放射性ヨウ素131 179Bq/Kg 放射性セシウム134 4,027Bq/Kg 放射性セシウム137 4,407Bq/Kg
この結果、セシウム数値が高すぎたため自治体を通し管理者である八王子市に検査依頼するに至った。市は現地で測定後除染し、再度測定して確認すると説明し、作業は約4時間で終わった。また、堆積泥の検体も持ち帰って分析にかけるという話だった。
同時に市役所職員は枯れ山水以外に公園内三か所を測定した。公園内の平均を判断する材料としては必要な計測ではあるが、通報した場所以外に水道をたどって危険な場所を探す作業はしていなかった。
その後11月10日八王子市のHPに結果が公開された
北野台地区の公園における放射能に関する情報
【発見】
・高圧洗浄でなくても、それなりに数値が下がった。
・汚染泥を除去すれば、確実に危険度が下がる。
・数値が大きければ、セシウム含有量も高いようだ。
・今頃なぜヨウ素が検出されたのか?
1.除染前 枯れ山水 集水桝ふたの上 13:36 くもり
最大値0.479 最小値0.456 平均値0.471 標準偏差0.007
広い池の水はこの一か所に集まる。雨で水が一気にたまった時は、排水溝ではなく水はオーバーフローから流れ出たそうだ。
2.除染後 16:08 くもり 平均値▲0.390
最大値0.088 最小値0.074 平均値0.081 標準偏差0.005
水とデッキブラシ除染後はステンレスのパンチングメタルだった。堆積泥はビニール袋に回収し、管理者である市が持ち帰った。
3.除染前 枯れ山水 集水桝内部 14:10 くもり
最大値0.150 最小値0.138 平均値0.145 標準偏差0.004
内部に泥はたまっていなかった。
4.除染後 16:00 くもり 平均値▲0.048
最大値0.101 最小値0.091 平均値0.097 標準偏差0.004
池の水は循環ポンプで公園の上まで揚げていたようだ。
小さい穴が排水溝。
5.除染前 枯れ山水 池の真ん中 14:19 くもり
最大値0.112 最小値0.098 平均値0.105 標準偏差0.004
6.除染後 15:42 くもり 平均値▲0.019
最大値0.095 最小値0.080 平均値0.086 標準偏差0.005
5.除染前 枯れ山水 池の真ん中 14:19 くもり
最大値0.112 最小値0.098 平均値0.105 標準偏差0.004
この壁にボールを当てて子供たちが遊ぶ。その場所に4msv/年超える数値の堆積泥が半年以上放置されていた。
6.除染後 15:42 くもり 平均値▲0.019
最大値0.095 最小値0.080 平均値0.086 標準偏差0.005
7.西北の角 13:55 くもり
最大値0.087 最小値0.070 平均値0.081 標準偏差0.006
八王子市の平均と変わらないということは、八王子市のどこでも0.5μsv/h近い濃縮汚染が起こりうる裏付けとなった。
8.東北の角 14:28 くもり
最大値0.107 最小値0.084 平均値0.097 標準偏差0.008
9.南西の角 14:35 くもり
最大値0.093 最小値0.090 平均値0.092 標準偏差0.001
【除染風景】
除染開始・・・水まき
枝を集め・・・
熊手やほうきで清掃・・・
デッキブラシで流して
集まった泥水を流しだす
泥はかき出してビニール袋に回収
業者さん大変・・・
管理者である市が持ち帰った
2 件のコメント:
今でもヨウ素が検出されるのは、余りに大量に放出されたので、半減期を重ねても減らないことが一つ。もうひとつは、今も福島から出ているからでしょう。
放射能汚染の怖さを再認識しました。
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