計測地:八王子市民放射能測定室
ハカルワカル広場
年月日:2012年2月28日
時間:13時
天気:くもり
食品:ロングライフ産地指定くじゅう高原牛乳1000ml(九州)
測定器:ATOMTEX AT1320A
食品放射能(セシウム)スクリーニングシステム
測定時間:30分
測定依頼書に連絡先などを記入する。右は結果通知書、後で結果を記入してもらえる。 |
ボランティアの方々もこれを見ながらながれ作業で進めている。 |
病院のように整理された検査セット、市民科学者の知恵 |
測定準備開始・・・ |
ビニールを入れた状態で空のマリネリ容器の重さを測る。119g |
中心の凹部分に検出器のセンサーがすっぽり入るような容器、これがマリネリ容器。こぼしてもいいようにプラスチックケースの中で注いる |
1㌔容器なので1リットルの牛乳は口まで入る |
ビニールの口はそのままで、重さを測る。1155g |
測定器内部の凸部がセンサー部分 |
容器の凹部分がセンサー部分の凸にすっぽりハマる |
鉛のふたを閉める |
検体の準備完了。これ自体は100kg以上ある鉛の容器 |
接続されたパソコン画面に入力・・・TasksからプルダウンMeasurement・・・全部ボランティアスタッフがやってくれるので心配ない。。。 |
上から・・・測定時間:1800秒(30分)、測定番号:12022803(2012年2月28日第3回目)、重さ1036g(1155g-119g)、容器:マリネリ、検出するもの:ヨウ素・セシウム・カリウム、品目:産地指定くじゅう高原牛乳・・・のような事を入力。OKで測定開始 |
なじみのないグラフが下からじわじわ出現する。これが温度14.9℃の時のγ線エネルギー。温度や湿度でも変化する。 |
グラフの右に検出する項目が並んでいる。測定開始直後なので数字自体にはまだ意味はない。I-131(ヨウ素131)Cs-137、134(セシウム137,134)、K-40(カリウム40)・・・なぜカリウム? |
測定時間・・・ただいま85秒/1800秒 |
セシウム134は横軸の605keVと795keVの位置に山がでる。山がないのでセシウム134は入っていない・・・このようにグラフを読む。 |
横軸795keV近辺、この緑の縦ライン辺りに山がないのでセシウム134はない。 |
セシウム137は横軸662keV近辺の位置に山がでる。山がないのでセシウム137は入っていない。 |
測定終了!横軸1461keVはカリウム40、約50Bq/Kg検出した山 |
結果はこのように画面に出ます。 |
ハカルワカル広場では測定器の性能を考慮して、検出の読み方をABCに分類している。この測定結果放射能濃度0.00Bq/Kg、誤差±0.00ではCs137は不検出Cに分類され、1000ccの牛乳なので10Bq/kg程度の検出限界値と読むそうだ。詳しくはボランティアスタッフが解説してくれる。 |
Cs134はこの測定結果放射能濃度<2.97Bq/Kg、誤差±2.36Bq/Kgより不検出Bに分類されるので検出限界値は放射能濃度の数値2.97Bq/Kgになる。 |
検出Aの説明。ちょっと分かりにくい。今回は検出しなかったので次回検出した画面をもとに聞いてみよう・・・ |
最初に記入した測定依頼書の半券にボランティアスタッフが解析結果を記入して領収書としてくれる。HPでデータは公表しているので他の人が測ったものも見れる。個人的にはメーカー、産地を詳しく公表してくれると今後の買い物に参考になる。 |
取材の為特別にデータを出してもらった。カリウム40を出す目的はバックグラウンドの考慮。グラフのラインにある山がカリウム40。詳しくはボランティアスタッフに聞いてみよう。 |
これが朝一番に測るチェックサンプル。毎日測るのは温度や湿度によってγ線の放出エネルギーが変化するため、測定器はバックグラウンドを考慮して解析してくれる。 |
測定終了!蓋をあけるとチーズになって・・・いませんでした!? |
液体を測定するときは、持ち帰るPETボトルがあるといい |
先ず検体が空間線量計で0.4μSv/h超える場合は測定をお断りしているそうだ。測定依頼書を記入する前に約3分スクリーニングしていた。ボランティアスタッフを被ばくさせてはいけない。 |