2012年6月24日

私の感じた6.22


日常、デモの情報はただ目の前を流れていく
6月22日も、そんな気分だった
デモが世の中を良くするわけではないし、これで変わるとも思えない  
ただもんもんとした気持ちをどこかで吐き出したい
山に登って『ばかやろー』
海に向かって『ふざけんなー』
それじゃ消化不良

『大規模抗議を行います。10万人規模で抗議しましょう!』
再び目に留まるタイムライン
3月11日の居ても立っても居られない気持ちより
自分の中ではトーンダウン
何か言いたいことは・・・?

国会議事堂前3番出口の階段を登る
誰かが叫んだ
大勢の声が続いて叫んだ

再稼働反対
この言葉が私の答え?
・・・ちょっと待て整理しよう
原発反対と言わなかった3月11日
あの時は何で?
その前に説明してほしいんだよちゃんと
情報を出してほしい
・・・それでここに来たの?
・・・いや、そうでもない

あ、Aさん。ビデオを廻している
来ていたんだ
声をかける
びっくりするAさんにびっくりする
やっぱりおかしい?

列に並ぶ
再稼働反対
ちょっと言ってみたけど
自分の言葉に聞こえない

人が、どんどん増えていく
後ろから押される
人が分厚く重なってきた
再稼働反対

3.11ここで会った友達に写真をメールしてみた
『また来ちゃった!すごい人!』
『行ってくれたんだね ありがとう うちの姉も行っています』
ありがとう?
『私は行かれないので Ust見ながら官邸やテレビ局 新聞社に電話しています』
なんだかすごい嬉しい
『参加者は4万人 Ust視聴者5万人』
そんなに!
列が動いて前に出ていく

4万人の再稼働反対
どおりで、人の厚みが前回と全然違う
どんどん大きくなる声
再稼働反対

列が官邸前に来ていた
大きな声
腹の底から響く声
ヒステリックな声
叫ぶ声
誰もがものすごく怒っている
私の声も怒っている

違う友達にメールしてみる
また違う友達に・・・
『私の分も!』と言われる
 

怒りを言葉に変えた
怒涛のような再稼働反対
一つの大きな波ではなく
ぐちゃぐちゃに砕けては
次の波に飲み込まれ
行き場を失ったエネルギーが
しぶきになって下から吹き上げるような怒り
 

一つだった掛け声が乱れて
バラバラになったほんの一瞬
あれが本当の正体?

4万5千人
言いたいことは人それぞれ
怒りの矛先は再稼働反対



8時
終了
消化不良を吐き出して持ち帰ったものは
消化吸収のいいエネルギー効率120%の健康な精神
ここに来たことは間違いじゃない
山に吐き出さなくてよかった
山に吐き出しちゃいけない